フランス風景画を特集したプーシキン美術館展2018。モネを中心に印象派絵画に迫る。
こんにちは、オレンジは汁がどえらい飛ぶから精密機器周辺で食うもんじゃないなと確信したかーぎです。
今日はロゴが気になるあの「プーシキン美術館展」に行ってきました〜!!場所は上野の東京都美術館。いつもお世話になってます。
ホームページがとっても素敵なので是非一度見に行って見てください!!それだけでもこの記事に来た甲斐アリ。
素敵ロゴの謎
展覧会のテーマは「旅するフランス風景画」、タイムリーなことに今度の夏フランスで美術館巡りをしてくるので、それの予習として行ってきました。フランスを少しでも感じられたらな〜とワクワク。
このチケットにもあるパースがついたようなPUSHKINのロゴ。気になるなーと思って調べると5年前に横浜美術館で行われたプーシキン美術館展でも似たようなロゴですね。シリーズ感を出すためでしょうか。
今回は「フランス風景画」がテーマですがプーシキン美術館って実はロシア。モスクワにあるヨーロッパ最大の美術館です。
そう言われてるとこのロゴ、何か思い出しますね。もしやここらへん…
愛しき印象派展ポスター
ポスターがまた素敵ですよね〜クロード・モネの《草上の昼食》をバッグに木々の光から抽出した黄色い題字がよく映えます。
私は思います、
印象派には黄色い文字がよく似合う!!!
見てください!こちらは2年前のルノワール展のポスター。黄色い文字が似合うでしょう???大好きすぎて壁に貼ってます。
そろそろ絵の方も語りましょう…(^^;)
やっぱり素敵、モネ《草上の昼食》
モネが26歳の時に描いたこの絵。印象派らしい絵になりきる前の若きモネの作品です。1865年、サロンに出品予定で縦4m、横6mの大作を描き始めます。
舞台はパリ近郊のバルビゾンすぐ北に位置するシャイイ=アン=ビエール。バルビゾン派というバルビゾン村周辺で自然主義的な風景画や農民画を描いた絵画の一派がありました。1830年から1870年頃に発生したのでモネがこの絵を描いたのは後期、掠ったくらいですね。
この時バルビゾン派に影響を受けて屋外スケッチを好むようになりました。
タイトルを聞いた時???となったのはこれですね。
マネの《草上の昼食》とタイトルが同じ!!モネの《草上の昼食》と1文字しか変わらんぞ???
まぁそれもそのはず、マネのこの絵はサロンの落選展にて多くの画家にものすごい衝撃を与えた絵。マネは若い芸術家たちの兄貴分だったみたい。マネがこの絵を発表したわずか2年後にモネも描いていたそうです。ちなみにモネだけでなくピカソやセザンヌ他たくさんの画家が草上の昼食に刺激された絵を生み出しています。
それだけ当時炎上したんですね。時代を動かす画家はかっこいいものです。
また、「狩りの合間に休息し食事を楽しむ絵」というのはロココ美術においても好まれた主題のようです。ここもっと詳しく調べてみたいなぁ。
でもこの絵、結局サロンに出品されることはなかったそうです。悩んだけれど理想の出来じゃなかったそうでした。
↓↓↓公式サイトから作品の解説動画が見れます
印象派な推し作品3点
クロード・モネ《白い睡蓮》
1899年、モネ59歳。
写真じゃ伝わりにくいんですけど、本当に明るくて、様々な色が踊る印象派らしい絵画です。さすが全盛期モネ。
絵のために睡蓮の庭を作っちゃう逸話は有名ですね。この絵はそうして描かれた200点以上にのぼる睡蓮シリーズのうちのたった1つです。
池の周りに茂る木々や花を映す鏡のような水面、そして風景に溶け込んだ白い橋を綺麗に構成したこの絵は睡蓮シリーズにしては小ぶりながらもとても気に入りました。
↓↓↓こちらも公式サイトから作品の解説動画が見れます
ジャン=フランソワ・ラファエリ《サン=ミシェル大通り》
ラファエリが描いたのは、サン・ミッシェル大通りを歩いていると見える、パンテオン。18世紀に建てられ、フランスに貢献した偉人たちが埋葬されている旧教会です。
この写真を見てください。まさに、ここ。
パンテオン | トリコロル・パリ : パリとフランスの旅行・観光情報
見事にパリの風景を描いています。馬車や貴婦人のドレスなど現代では見られませんがこんな景色だったんだろうなぁと思いを馳せることができますよね。
この絵の最高ポイントは雨上がりの夕刻という時間設定です。路面が濡れ、雲が空を覆い、ガス灯のオレンジ色の光が空気に滲むように灯る、この感じ!!!写真ではわからないと思う!!ので!!ぜひ!!見にいってほしいものです。もう見た方、この絵めちゃよくなかったですか???
アルフレッド・シスレー《霜の降りる朝、ルーヴシエンヌ》
シスレーは印象派画家の中で唯一生前に評価されることのなかった画家だそうです…。妻を癌で亡くし、数ヶ月後自分もあとを追うように癌で…。シスレーの絵が高値で買われたのは亡くなったよく年のことだったとか。
この絵は色使いが大好きだと思ったものです。寒々としたセーヌ川沿いの街。とても寒いだろうになんとなくお日さまの温もりを感じる優しい絵だと思いました。
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最初から最後までフランス風景画、フランスの地図と実際の写真を見比べながらまさに旅するように楽しめる「プーシキン美術館展」東京都美術館では来週、7/8(日)まで開催されています。プラド美術館展に行った方は割引中でしたので半券お忘れなく〜
今後は場所を移して大阪でも開催されます!関西の方もこちらで是非是非。
2018/7/21(土)-10/14 (日) @国立国際美術館
それではまた〜(2018/7/1)