かーぎの日記

美術が恋人系学生の日々

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神作『BANANA FISH /吉田秋生』を読んだのでレポ

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漫画を読んで思ったこと。あらすじまとめとか無いので既に読んだ人向け。

 

友達にマンガ全巻を借りた。アニメに合わせて復刻版が発売されたので合わせて買ったそう。5巻につきポストカードがついてくる。カードは全巻読み終わった後に見るといいよと言われた。

www.shogakukan.co.jp

 

 

吉田秋生は天才

吉田秋生は以前から知っていた。父が彼女の別作品である「YASHA」とその続編「イヴの眠り」を全巻持っていたからだ。なんで有名なBANANAFISHではなくYASHAしか知らんねや!でもそちらはそちらで最高なのでみんな読んで。吉田秋生は天才だから。(追記:後で聞いたらちゃんと全巻持ってたのに母と妻に売られたらしい。かわいそう。残念。)

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吉田秋生は映画化までされた「海街diary」でも有名。こちらは「YASHA」「BANANA FISH」とうって変わって平和な人間ドラマ。

まだ読んでない「吉祥天女」なども読みたい。

 

BANANA FISHは名作

長いのでBFと略す。BJみたい。

BFを最初5巻読んだ時、正直そこまでハマりきれていなかった。時代も国も違ってついてけなかったのか、自分がバカで展開について行けんかったのか。

 

それが10巻頃まで至った時、完全に私はNYにいた。それはもう魂がBF内であったから、つくばや日本、もう現世どころではなかった。授業も課題も単位も仕事も遊びもそれどころじゃなかった。私は早くアッシュと英二を追わなくちゃ行けなかった。

 

YASHAとBFに通じて見える吉田秋生の得意分野は、

薬、女性にも見まごう美少年、天才、優しいメガネのおじさん、澄まし顔の中国人、完璧に把握した地の利…etc.

BFを読んでて吉田秋生節が炸裂していて懐かしさが込み上げてきた。

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話の核の1つとして「二人にしかわからない友情を超えた愛情に似た感情」が挙げられる。もうこれを描くのがうますぎるししんどすぎるし尊い。はぁ…しんどくなってきた。英二がアッシュの心の支えすぎる。アッシュ騎士が英二姫を守りすぎる。他の人がアッシュを触るとビクつくのに英二が抱きしめた時だけ安心感が半端ない。

「一緒にいて…今だけ、一緒にいて」「ずっとだよ」

ずっとだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォァァァァッ!!!!!!!!

 

最後の手紙、シンも「恋文じゃん」って言ってた。

白も「アッシュがようやく愛(英二)を見つけた」って言ってた。

月龍もアッシュにとって英二がどれだけ大事な存在かよーーーーーーくわかってた。

 

周りのおじさん勢はずーーっっと我が子のようにアッシュと英二を思って心配してた。戦ってくれた。

 

 

これだけでも尊いのに、吉田秋生の天才的な世界観・リアリティの上に描かれるからBANANAFISHは名作なのだ。

どの分野においても専門家じゃないの?というレベルで語る語る。政治家だった?軍最高指揮官だった?科学者だった?ジャーナリストだった?警官だった?ストリートチルドレンだった?帝王学学んだ?政界牛耳った?

 

名作が名作であるには

マンガは頭良くなきゃ描けないとは言わない、でも名作はきっと頭良くなきゃ描けないんだ。この人には描けるんだ。

わたちも勉強しようと…して吉田秋生みたいに…アッシュみたいにかっこよくなりたいと、思いまちた。

私はハンターハンターとかデスノートとかバクマンとか、その世界観を見事に構成する矛盾しない設定とそれがもたらすリアリティが好きで、そういうマンガが好き。そういうこと。

 

最近はマンガソフトが発達して誰でも集中線を引けるし、背景なんて描けなくても素材をとってくれば事足りるからマンガを描くという敷居が低くなった。

マンガの描き方、なんていう本が何冊も売られ、話の作り方もキャラの作り方もセリフの表現もマニュアル化されて、より良い表現法を試行錯誤しなくても良い時代になった。誰でもマンガにチャレンジすることができるようになった。 

そうすると中身空っぽ雰囲気マンガが溢れてきて。マンガを描くことを目的にして何かを表現することを忘れたマンガばかりになってきたよ。

 

私もその典型例を歩もうとしてしまっていた。恥ずかしい。

BFを読んでマンガを描く情熱を思い出すことができた。

 

アニメについて思うこと

アニメに対しての不安感は一話を見たいまでも拭いきれない。あろうことか時代設定を現代に変更してしまったのである。1980年代のNYを描いた作品であったのに、それを現代に置き換えようとすると戦争や人種の混じり方や服装や、何より情報の取得方法が変わってしまうではないか!作中にはアッシュが天才的な頭脳でもって情報戦で差をつける。忍び込んだ家のPCからバナナフィッシュに関する情報を盗んだり無線をハッキングしたり建物の設計図をプリントアウトしたり。それがスマホをみんなが持つ時代ではさほど特殊な技能に見えなくなってしまう!アッシュが図書館に通う理由が薄まってしまう!!!「バナナ…フィッシュ?」(スマホを取り出してググる)アッシュなんて見たくないよ!でもいまの人ならまずそうするよね!!!

本当にこのアニメ大丈夫なのか。24話でどこまで見せてくるつもりなのか。上手いこと辻褄つけてやってくれるのか??ただ現代に置き換えただけで話が訴えてくる真剣さは失われてしまうのではないか…。

 

アニメはまだ怖くて見れないけど、漫画は永遠に推し続けたい。

(2018/7/7)