ポスターのデザインが綺麗で、気になっていたフェルメール展に行ってきた。
白地にちょっと優しい太めのゴシック。美術館のポスターにしては清潔感漂う珍しいデザイン。目を引く。
場所は上野の森美術館。
昼に行ったらなんともう19:00-20:00の回しか取れないみたい。大人気。
時間を潰し、夜に再び来訪。
今回の展示ですごかったのは、何よりも企画側だった。
フェルメールの絵画も素敵だったけれどこの記事では企画のすごさを述べたい。
1. 時間で区切られてるから混みすぎない
正直困るなぁと思った。けれど、新美なんか混み過ぎて超絶見にくかったりするし、せっかくお金払ってるんだから、ちゃんと整理してもらってストレス無く作品を観れる方がいいわ!
2. 音声ガイドが無料
普通500円くらい払って希望者だけもらうのだけれど、なんと無料。普段滅多に使わないけれどせっかくなので使ってみることにした。声、石原さとみだしね!これを機に音声ガイド使ってみようかなぁって人増えそう。
3. キャプションが一切無い
↑↑↑これが本当にすごい。すごい。一切無い代わりに、入場時に無料のキャプション集がもらえる。今まで作品周りに、「作品見たい人」VS「キャプション見たい人」の戦いが起きていたのがうーーーーんと悩みどころだったので、これはすごいぞ。キャプション見たい人はちょっと離れて手元の冊子を見て、作品見たい人だけが近付いて見るという仕組み。すっきりした流れでストレス無し!キャプションを持ち帰れるのも嬉しい。
4. メイン画家とサブ画家が完全に分けられている
よく美術館行く人はわかると思うけど、通常「フェルメール展」とか「ダヴィンチ展」「レンブラント展」とか言うと大抵彼ら以外に、同時代の画家とか弟子とかの絵が一緒に並んでる。それがなんと無くかさ増し要員に思えてしまっていたのだれど、今回はそれが一切なく、完全セパレート。最後の部屋のみがフェルメールで、最初は普通にフェルメール以外の画家で盛り上がる。そっちも十分上手い。
そして満を持して主役の出番!!フェルメールしかいない贅沢空間。この部屋の構成がなんか上手いなぁ、ニクいなぁと言う感じ。しかもフェルメール部屋までの道がなんかキラキラしたアーチでね…?(行ってのお楽しみ)
カサ増し云々無しに、ポジティブにフェルメール以外の画家に向き合えてなんだかいい気持ち。
今回こういう、美術館鑑賞に新しい風を吹かしてくれて、今後他の展示会が真似しそうだと思った。より良い鑑賞スタイル目指して新しく考えて実行してくれたというのがとても良かった。
その分高校生・大学生2000円だから割高なんだけどね!でも色々もらえたから満足!
会期は2/3まで。関東のみんな!まだ行けるぞ!
(2019/1/19)